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不便な便利。Inconvenient Conveniences

Story

私たちキリンが初めて日本に来たのは明治40年。
ドイツから横浜に着いた2頭を上野動物園まで運ぶとき、
長い首が邪魔をしてトンネルや鉄橋のある鉄道では運べなかった。
そこで船で隅田川へ、日本橋から大八車で上野まで。
高い場所の葉っぱをたべるのに便利な首は、
人にとっては不便だったということです。
Text:竹腰卓司/Takashi Takekoshi

Review

3月のキリン
長い首や全体の形から、キリンだとわかる。陽平さんがイメージするキリンを絵に表現するのに、色や背中のたてがみは特徴的である。イメージに近づけたいからなのか、体を色つけするよう塗っている。塗りたいという気持ちは、描くときに考える時間があったのか、迷いなく勢いよくペンをすすめたのか。いずれにしても様々な背景が想像され興味深い。また塗りこみが広範囲な中、隙間なく塗りつぶすのとは違う。模様的でもあり、質感をだす上での表現の一部であろう。たてがみ的な部分の特徴的な描き方も、陽平さんの持つ世界観と表現するためのペン操作の力が合わさっている。
顔の表情も感じられる。口を引き結んで頬の区切りのような縦線があり、擬人化のようであり、立体感を表現しているようでもある。頭の上の耳、角が合わさったような描き方も目をひく。キリンは個体によって2~5本の角があるらしく、それを知ってか、誠実に立体的に表現しているようでもある。
事物を誠実に見つめ、対象の真実に迫り、自らの情感とが結合している絵である。客観的な捉えがしっかりしており、物事を真剣に追いかけている様が伝わってくる。
絵を描く活動が好きになった背景には、好きにしてくれた環境がある。陽平さんが絵に取り組む姿が好きで好きでたまらないといった、お母さんの気持ちが伝わってくるようである。
発達分野の作業療法士 安河内美樹 / 言語聴覚士・准看護師 大橋恵子

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